ハウスメーカーごとの分類や情報サイトなどよって分け方に少し違いはありますが、大きくは以下の3種類でしょうか。
① 完全同居型
親世帯と子ども世帯の二つの世帯が文字通り「完全同居」する形で、寝室のような個人的な部屋以外、「玄関」や「キッチン」「トイレ」「お風呂」といった水まわりなどを全て共有するタイプです。サザエさん、ちびまる子ちゃんの家のイメージですね。設備を共有することから、建築費を抑えることができ、工期も短くすることができます。
② 共用型
二つの世帯で「玄関」や「キッチン」「トイレ」「お風呂」などを部分的に「共有」するタイプです。共有する設備とそれぞれに分ける設備を「仕分け」して選択することができるので、お互いのプライバシーをある程度保ちながら、完全同居型に近いメリットも得られます。二つの世帯の生活リズムが異なる場合、共有する設備の使用時間をめぐる問題や、物音が気になるといった点などでもめることもあるので、それらを考慮した「仕分け」がとても大切になります。
③ 完全分離型
一つの建物を1階・2階と上下で分けたり、または左右に分けた二つの建物を通路や庭でつないだり、二つの世帯がそれぞれに「玄関」や「キッチン」「トイレ」「お風呂」「水まわり」などを使用するタイプで、他と比較して最もプライバシーが尊重されるタイプです。一つの家というより実質二つの家を建てる形となるので、建築費と土地の広さが一番必要になりますが、将来的に一世帯分空いた場合など、賃貸として貸し出すこともできます。